史上最大の侵略
Featuring "M78星雲人(セブン上司)"

「ウルトラセブン」第48,49話
1968年9月1日, 8日放映

STORY
ウルトラセブンは過去の侵略者たちとの激しい戦いで、その身体に多くのダメージを受けていた。
これ以上地球に留まって戦い続けると命を落としかねないほどの体調異常をきたしていた。
それでも地球を愛するモロボシ・ダンは苦痛を隠して勤務を続けるが、憔悴してミスを連続してしまう。
そして大規模な侵略計画を準備して飛来した集団宇宙人の地球侵入を許してしまい、やがて地球は「史上最大の侵略」に瀕することとなる...

息も絶え絶えにベッドに横たわるモロボシ・ダンのもとに、ウルトラセブンと同じ姿かたちをしたM78星雲人のホログラフ映像が立つ。
そしてダンに云う「340号...いや、地球での呼び名にしたがって"ウルトラセブン"と呼ぼう...M78星雲に帰るときが来たのだ」


このシーンが立体化されたのも、おそらくこれが初のことであろう。
中古市場なんかではあまり高い値はついていないが、今回のシリーズの中ではベスト!と云えるセレクションだと思える。
物語の背景を知らないヒトが見ると、ウルトラ警備隊員が負傷したところにウルトラセブンが見舞いに来ているように見えてしまうかもしれない。



このアイテムに付属のミニブック。
ベッドとその上のダンは、実は台座に置くだけというつくりなので、ちょっとでも傾けると滑り落ちてみじめな気分になる。
私の場合は、両面テープで貼り付けて固定した。

このミニブックだけ満田監督のコメントがいやに長文で、しかもその後ろにコラージュしてあるシルエットが他と違う。
シルエットは云わずもがなの、ダンが自分がウルトラセブンであることをアンヌに明かした直後のシーンである。

コメントにあるように、このM78星雲人は「セブン上司」という呼ばれ方をしているのが一般的である。
しかし撮影当時には、このセブンっぽいのが何者かというのを厳密には設定せずに進められたというから、けっこういい加減なものである。


ウルトラセブンの脚が黒くなっているのは、焦げているのではなく、輪郭がぼやけている感じの描写である。
セブン上司が立つところだけ、ちょっとせり出した台座のつくりになっているのは芸が細かいのか、資材の節約なのか...


いろいろなアングルで撮ってみる。
このセブンの肩にも、電池ボックスのかたちをきちんと再現してある。

ちなみにこのダンは、ホンモノとまったく似ていないのがとても惜しい。
そこらのだたのフィギュアに、隊員服を着せただけという感じがしてしょうがない。


命令口調の「セブン上司」アップの画像。

"これ以上戦って、エネルギーを消耗してはイカン "
"M78星雲に、帰ることもできなくなってしまうぞ "
" 変身してはイカン! "

そしてダンの内ポケットにあったウルトラ・アイを、テレキネシスで壁掛けの時計に飛ばしてしまう。